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神奈川県在住。透明水彩で、風景と花を中心に描き続けています。 ↓のリンクから、サイト「ぼくの水絵」もご覧ください。

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2月の海

2015.02.14 18:32|小田原市

  130204 F4(clester)

 前掲の小田原城の絵で思い出した。一昨年になるがこれも2月立春の日のことで、小田原市内を取材して歩いているうちに「御幸の浜」という名の海岸に行き着いた。
 相模湾というのは海岸線に変化が乏しい。普段はなかなか絵心が動かないが、このときは、冬の海らしく水の冷たそうな色に加えて、白波が立って多少荒れ気味なのを見てその気になった。
 浜にはカモメが4、5羽何かに群がっていたがカットした。海上を飛ばすことまでは気が回らなかった。寒くて急いでいたせいもあるカナ。

 そういえば一昨年9月、相模湾について思ったことをちょっと書いた。長くなるけどよかったら読んでください。

      
 サメのいる海

 歩いて行ける距離ではないし、隣接する市を挟んだ形ではあるけれど、自分の住んでいる市街の南方には広大な相模湾が広がっている。この海は、湾といっても東京湾のように深く湾入していない。東西の両端に位置する真鶴半島や三浦半島を別にすると、あとは一部に江の島などはあるものの、全体に変化に乏しい海岸線が緩くカーブしているだけだ。海岸に立っても、一望してこれが湾だというイメージは抱きづらい。

 だから、地図上の知識としての「相模湾」は頭にあるものの、例えばスケッチをしようと海岸に立ってもつかみどころに乏しい。したがって「相模湾を描く」というのは、「太平洋を描く」というのと同じように空疎な言葉でしかないと思っていた。それは今も変わらないけれども、別な意味で、多少相模湾を見る目が変わったかなと思う経験をした。

 7月末のNHKスペシャルで「謎の海底サメ王国」という番組を見た。ここで取り上げられたのが、相模湾と駿河湾だった。この二つの湾には、海岸から一気に落ち込む世界有数の深い峡谷があり、ここは世界でも有数のサメ王国なのだという。

 深海とは、一般に水深200メートルより深いところで、ここには光合成する植物プランクトンに必要な太陽の光が届かない。世界の海洋の90%がそれだといわれる。

 相模湾の場合、水深1000メートルを超える相模トラフがあり、トラフから多数の海底谷が延びている。海岸付近で最も急峻なのは小田原から西で、1キロメートルくらい離れたところで水深100メートルに達するという。

 深海につながっているせいで、相模湾には多様な生物が見られ、昭和天皇がここで海洋生物を研究したことはつとに有名だ。この海ではサメだけでも、ジンベエザメ・ウバザメ・メガマウスザメ・ミツクリザメが観察されている。テレビの番組でもその一部を見たが、なかでもメガマウスには驚いた。名前どおり大口のサメだが、この魚の主食はサクラエビやオキアミだという。歯はすっかり退化していて、餌を漉して食べるらしい。ちょうど、セミクジラ・コククジラ・ナガスクジラのようなヒゲクジラの仲間のような塩梅だ。こんなサメが深海を泳ぎ回っていることなど想像もしなかった。

 海岸に立っても、見えるのは海原の表面だけだ。そのうえ最近は泳ぐこともなくなって、海はすっかり縁遠くなってしまった。まして海底など全くの異次元だと思うことにすっかり慣れてしまっていた。それはそのとおりなのだが、身近な海の底に住む未知の生き物を垣間見て、なんだか海に対する畏怖に似た感情が湧いてきた。相模湾が隠し持っている秘密の一端に図らずも触れて、やはり海はスゴイなどと、他人には笑われそうだが他愛なく考えている。

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